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- 野口記念医学研究所改善計画フォローアップ調査(実験室設備)
入札情報
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野口記念医学研究所改善計画フォローアップ調査(実験室設備) - 2011年12月13日登録(案件ID:1667765)
- 案件概要
業務の背景と目的 ガーナ国では、マラリア、下痢症、呼吸器疾患等の感染症が主要疾病を占めており、感染症対策は重要な保健医療 政策のひとつとなっている。こうした中、1979年に我が国の無償資金協力によって野口記念医学研究所(以下、野口 研)が開設され、ガーナ国唯一の基礎医学研究所として感染症対策の一翼を担ってきた。また設立以来約20年に渡る 我が国政府の技術協力により、野口研の研究成果と実績はガーナ国のみならず西アフリカ地域でも高く評価されてき た。 また、野口研の活動テーマは、医学の進歩と社会的要請に応えて、より危険度の高いウィルス学や免疫学分野へと 比重を移してきたが、当時の研究施設ではこうした危険度の高い研究・実験に対応できなかったことから、ガーナ国 政府の要請に応じる形で、我が国政府は無償資金協力「ガーナ国野口記念研究所研修・拡充計画」を1997年から1999年 にかけて実施し、感染症対策に不可欠な病因究明や免疫構造解析のための研究施設整備と、研究成果の外部普及、施 設の安全性・効率性向上を目的として、P3実験施設、動物実験棟、コンファレンス・ホールの建築、既存施設の改修、 関連機材の供与を行った。 (2) フォローアップ要請内容 同案件の実施から10年余りが経過したが、供与した設備・機材が以下のような状況であることから、野口研のス タッフだけでは対応できない故障中の設備の機能回復を図ることにより、引き続き西アフリカ地域の感染症研究の拠 点として機能することを目的として、フォローアップ協力の要請がなされた。 ア 空調設備のHEPAフィルター交換(P3実験棟及び動物実験棟) 2002年にJICA技プロ専門家によって交換された後、一度も交換がなされていない。フィルター交換にはホル マリン燻蒸作業、交換後の差圧調整作業も必要となるが、先方の研究所スタッフだけでは対応が困難。 イ 安全キャビネットのHEPAフィルター交換(P3実験棟) 10年ほど前にメーカーによって交換された後、一度も交換されていない。上記①と同様の理由で先方の研究 所スタッフだけでは対応できない。 ウ チラーユニット(空気冷却器)のコンプレッサー故障(P3実験棟) P3ラボに冷風を供給するチラーユニットのコンプレッサーの1つが騒音を出しており故障する可能性がある ため、予備のコンプレッサーが一台必要であるが、現地では入手不可の状況。 エ エバポレーターの故障(P3実験棟) エバポレーターを通じ、HEPAフィルターを使用する部屋へ空気を供給している。1台が故障したため中古品 を設置し代用中だが、今後の長期使用には耐えられず対応を検討する必要がある。 オ ジェネレーターの不具合(P3実験棟及び動物実験棟) 停電時に始動し電気が復旧後自動停止する設定であるが、電気が復旧してもジェネレーターが自動停止しな い状況。現地業者による修理はできない状況。 カ クリーンベンチ等のフィルター交換(寄生虫学部及びウィルス学部) 科学技術案件の技術協力プロジェクト「ガーナ由来薬用植物による抗ウィルス及び抗寄生虫活性候補物質の 研究プロジェクト」(2010年~2015年)に係る寄生虫学部及びウィルス学部において、同プロジェクトの専門家 及びカウンターパートが使用する機材のフィルター交換が必要となっている。 (3) フォローアップ調査の構成 このような状況を受け、次の2つの柱で本フォローアップ調査を実施する。 ア HEPAフィルター交換 空調設備及び安全キャビネットのHEPAフィルター交換作業は緊急性が高いことから、本調査団の一部団員が 交換作業の実施及び交換技術指導を行い、当面の施設の安全性確保を図る。 イ 設備の不具合確認、維持管理計画の作成 不具合が判明している設備の状況を確認し、対応策の検討(必要なスペアパーツの特定、概算事業費の算 出、調達方法の確認等、今後の事業実施に向けた協力計画案の作成)を行う。また、我が国の協力により調達・ 修理された設備が順調に稼動するための環境であるか、設備の運営・維持管理体制の現状を確認し、具体的な 改善策を提言する。
- 案件備考
再公示:9月21日に再公示しましたが、応募がなかったため再公示いたします。
- 履行場所
説明会日
---資料交付日
---資料等提出日
2011.12.20入札日
---受付終了